ほくろと似たような外見をもつ皮膚病もあります。ほくろには種類があり、良性、悪性、遺伝性疾患などに分けられます。
良性病変
単純黒子
皮膚の上層部にある表皮基底層の部分にメラノサイトが増えた状態のもので、黒色をしている色素斑です。
メラニンを作り出すメラノサイトが皮膚のごく浅い部分にあり、薄茶色から黒いものまで色も様々で、大きさも1~2mmと小さいものが多いです。
色素性母斑
メラノサイトがいくつもの層になって重なり増えたものです。小さなものから巨大なものまで大きさは様々です。
でき始めは小さなホクロなのですが、徐々に大きくなったり、盛り上がってきます。色も着色していないものから茶色いものまで様々です。また、皮膚の表面近辺にできるものから、奥に向かって増えていくものまであります。
老人性色素斑
中高年の顔、手、腕などにできる色素斑です。太陽光線によるものが大多数と考えられています。
悪性病変
基底細胞がん
基底細胞と似た形の細胞が増殖するがんです。初期は小さなほくろのようですが、1~2ミリの黒紫色の盛り上がった形になり、その後数個がくっついで中央がへこんだ潰瘍のようになります。
悪性黒色腫(メラノーマ)
皮膚のメラニンが、がん化した腫瘍と考えられています。足の裏、手の平、胸・お腹・背中などの身体の中心部、手足の付け根、高齢者の顔などに発生しやすく、色は黒色や淡紅色をしています。
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