ホクロを完全に除去するのではなく、小さくしたいと考える人もいるかと思います。
除去ではなく、小さくしたい理由のほとんどが、周囲に知られたくないとのことです。
しかしホクロを取った後は、小さなテープを貼る必要があり、周囲に隠すことはできません。また、人の顔を認識する際に、ホクロはあまり重要ではなく、ホクロを取った後、久しぶりに会った人がホクロを取ったことに気付かないことが多々あるので、気にするほど周囲はその人のホクロに注意を払っていないことが多いです。
ホクロを小さくすることは理論的には可能ですが、思い通りの大きさや形になるという保証ができなかったり、一度小さくしてもまた大きくなってしまう可能性があります。
それだけでなく、ホクロを小さくしたため悪性化してしまうという問題があります。
ホクロは基本的に良性の病変で、体に悪影響を及ぼすことはありません。しかし、外部からの刺激によって悪性化しやすくなるという性質があります。例えば、足の裏や舌、爪といった外部からの刺激が加わりやすい部位にできたホクロは悪性化しやすくなります。つまり、がんになりやすいことがあるのです。
そして、ホクロを小さくするためにレーザーを照射することも、外部刺激にあたります。そのままにしておけば良性のままで、特に害のなかったホクロを「小さくしたい」とレーザーで削ることにより、悪性になる可能性が高まってしまうのです。
したがって、ホクロを小さくすることは、そうした観点から考えるとあまりおすすめできないと言えます。(ただし、理論的には可能ですので、医師の考え方によっては行なう場合もありますし、それは間違いではありません)
たかがほくろ、されどほくろ。「小さくしたい」「目立たなくしたい」というのであれば、いっそのこと、完全に除去してしまったほうが体への悪影響は少ないと言えるでしょう。
気になるホクロや、目立つホクロがあり悩んでいる場合は専門医を受診し、対処法を相談してみるのがおすすめです。カウンセリングだけであれば、大きな金額がかかることはありません。
まずは専門の美容皮膚科に相談して、どうすればよいかを考えてみてはいかがでしょうか。
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