ほくろの除去治療

ほくろ除去

ほくろの切除方法には大きく分けて2種類あります。
ひとつは紡錘形に皮膚を切除し、その後ナイロン糸で縫合する切除縫合法です。比較的大きなものを治療するときによい方法です。もうひとつはくりぬいてほくろの組織だけを除去し、その後は縫合せずに軟膏をつけて治す方法です。

いずれにしても手術してすぐに目立たなくなる訳ではありません。傷が落ち着くのには最低3ヶ月はかかります。切除縫合法以外では術直後に日焼けをすると、しみのような色素斑が生じることがあります。

 

切除縫合法

5mm 以上の比較的大きなホクロを取るときの方法です。この方法の長所は、ほくろの組織を完全に取りきれるので再発がないことです。欠点は線状の傷が多少なりとも残ることです。ほくろの直径の少なくとも3~4倍の長さの傷ができます。また、ほくろがある程度より大きくなるとこの方法でしか取れません。

 

くりぬき法

丸くほくろの形に添って皮膚をくりぬく方法です。ある程度深くまで組織を取るので、再発はありません。
しかし傷が深くなるので、治るまでに時間がかかり、傷がへこむことがあるのが欠点です。直径が5mm を超えるホクロでは傷あとがケロイド化することがあり、大きなほくろには使えない方法です。
施術は簡単ですが、組織を取る場合を除いてはあまり積極的にお勧めできる治療法ではありません。

 

炭酸ガスレーザー

ほくろの組織をレーザーのエネルギーで水蒸気にして蒸散させます。結果的にはくりぬき法とほとんど変わりませんが、くりぬき法より出血が少なく、傷が治るまでの期間も早いことが特徴です。
最大の欠点は組織が取れないことです。そのため、良性のほくろであることをしっかり診断した上で治療する必要があります。深度の調整もやや難しく、取り残しもあります。魔法のようにすぐに簡単に除去できるイメージがありますが、平坦なものでは治療が困難な場合もあります。

 

Qスイッチレーザー

Q スイッチレーザーは比較的新しいタイプのレーザーです。炭酸ガスレーザーが水分のある組織を非選択的に破壊するのに対して、Qスイッチレーザーは黒っぽい色素にだけ選択的に反応して、色素細胞だけを破壊します。したがって周囲の正常組織を傷つけることがなく、傷の治りが早く、瘢痕(傷あと)を残しません。
ただしホクロでも色のついていない部分は取り残しますので、再発の可能性があります。1回で取れることは稀で、かなりの回数の照射が必要なことも欠点です。盛り上がっているほくろでは、色は取れても盛り上がりは取れません。小さくて平坦なほくろ以外では実用的ではありません。実際はあまり使用されていないのが現状です。

 

電気分解法

サー ジトロンという機器で、特殊高周波を利用した電気エネルギーでほくろの組織を蒸散させます。深く掘るように削ればくりぬき法と変わりませんが、浅く削ると傷の治りが早く、へこんだ傷も残りません。ただし削り方が浅すぎると、再発することがあります。組織を取って病理検査を行うことも可能です。
5mmから6mmくらいまでのほくろがこの方法に適しています。盛り上がったほくろは短時間でとてもキレイに除去できます。 レーザー除去と比較しても短時間で除去できます。

取り残しの可能性も低く効果的に治療できる方法です。術後の傷は人工的に作成されたすり傷と考え、すり傷の正しいケアを行えば数ヶ月後には目立たなく消失することも多いです。 傷跡のケアは専門的に行えば心配ありません。
特に盛り上がったほくろは色素が皮膚の深い部分に存在しないことが多く、1回の治療で完全除去できる場合がほとんどです。 治療時間も1~2分と短く、負担の少ない治療法です。