ほくろ除去後の創部のケア

ほくろ除去

ほくろ除去は、その後のケアも重要。

誤った術後ケアを続ければ、傷跡が残ってしまうおそれがあるため、正しいケア方法を実践しましょう。

ほくろ除去後、注意事項の一例としては以下のようなものが挙げられます。

  • 除去後の傷跡はなるべくこすらない
  • 洗顔料が顔に残らないようしっかりとすすぐ

 

傷跡をこすってはいけない理由としては、敏感になっている部分に刺激を与えて傷を悪化させないためです。

また洗顔料のすすぎ残しは、傷跡の回復を妨げるだけでなく、余計な肌トラブルを招きかねないので注意しましょう。

 

一般的に、ほくろ除去直後の傷跡には化粧品が付着しないようにしなければいけません。除去方法によっては保護シールを貼る場合も多いようです。ほくろ除去後、その部分を避ければすぐにでも可能ですが、ほくろを取った部分は擦り傷になっているため、化粧品など触れないようにしたほうが良いでしょう。

直後は化粧で隠すことが出来ないため、

  • シールを貼った上から化粧する
  • マスクで隠す

と言った方法がありますが、シールの素材によっては向かない場合もあります。

 

紫外線対策

実はほくろを取った後、傷跡をきれいに治すには紫外線のケアは欠かせません。治りかけやかさぶたが取れた後の皮膚は薄く弱い状態のため、紫外線によって日焼けしやすくなっています。

ほくろを除去した場所が日焼けしてしまうと色素沈着を引き起こし、傷跡がシミになってしまうのです。

ほくろをきれいに治すためにも、毎日のこまめな紫外線対策を心がけましょう。

ほくろを除去した後、ケアの手間や隠す面倒さが嫌になることも多いでしょう。

しかし、せっかく決心をして気になっていたほくろを除去したのですから、なるべく傷跡やシミの残らない綺麗な肌を目指したいですよね。

医師の指導を守り、しっかりと紫外線対策やケアを徹底して、悩みのない美肌を手に入れましょう。

 

ほくろの大きさ、除去後の状態で最適な創傷被覆材を使用してケアします。

1)ポリウレタンフィルム・ドレッシング材

医療機関での創傷処置の実際商品名では、テガダーム(3M)、オプサイトウンド(Smith & Nephew)、IV3000(Smith & Nepnew)、バイオクルーシブ(Johnson & Johnson)など。

片面が粘着面となっている透明なフィルムで、水蒸気や酸素が透過でき、中が蒸れないようになっています。出血を伴わない創面、あるいは水疱の保護、褥瘡の予防などに使われます。

 

2)ハイドロコロイド・ドレッシング材

医療機関での創傷処置の実際商品名はデュオアクティブ(Convatec)、コムフィール(コロプラスト)、テガソーブ(3M)、アブソキュア(日東メディカル)など。

シー ト状になっており、外側が防水粘着面になっています。外側の防水層により、外気から遮断されます。水性コロイド粒子は浸出液を吸収することで湿潤したゲル となり、この湿潤環境が肉芽増生、上皮細胞の移動に最適の環境を提供し、外気中の酸素を遮断するため、代償的に創部の毛細血管形成が促進されます。創面の コロイド粒子がゲル化するため、創面に癒着することはありません。新鮮外傷での使用、指のように円柱状の部位の皮膚欠損では,創面に適合しやすい薄いデュ オアクティブが非常に有用で、貼っていても目立ちません。

 

3)ポリウレタンフォーム・ドレッシング材

商品名はハイドロサイト(Smith &Nephew)

一 番外側が水分を通さないポリウレタンフィルム、一番内側が非固着性の薄いポリウレタンであり、これらに厚い親水性吸収フォームが挟まれています。中層は高 い吸水性をもち、滲出液を吸収し、かつ適度な水分を保持し、創面の湿潤環境を保ちます。ドレッシング材自体が溶けないため、浸出液の多い創面がよい適応を します。また、指尖部損傷に威力を発揮します。ハイドロサイトで指尖部を覆うと、ドレッシング材自体に厚みとクッション性があるため痛みが軽減します。

4)アルギン酸塩被覆材医療機関での創傷処置の実際商品名ではカルトスタット(Convatec)、ソーブサン(アルケア)、アルゴダーム(メディコン)、クラビオAG(クラレ)など。

海藻のコンブから抽出されたアルギン酸塩を繊維状にして不織布にしたものです。アルギン酸は自重の15~20倍の水分を吸収し、滲出液などのナトリウムイオンを含む水分を吸収するとゲル化します。

こ のゲルが創面の湿潤環境を保ちます。ゲル化する際にカルシウムイオンを放出することで、極めて強力な止血効果を有します。指尖部切断のように通常の圧迫ではなかなか止血しない場合でも、アルギン酸塩で被覆して密封し、患部を挙上しておくと容易に止血が可能です。この被覆材は「出血を伴う皮膚欠損創」には最適であり、受傷直後の処置はこれだけで十分です。

市販の創傷被覆材(治療直後から48時間後に 市販の製剤に張り替えていただきます。)

キズパワーパッド(TM)(Johnson & Johnson)

これまで病院などの医療現場で床ずれ・やけど・外傷の治療に使われてきたハイドロコロイド素材を、家庭向けキズケア製品として初めて応用。 ハイドロコロイド素材の使用により、「キズをピッタリ覆って、キズ口に出てくる体液(滲出液)を保持した方が、キズは早くきれいに治る」というキズケアの新しい考え方(“モイストヒーリング”)を実現。

■キズパワーパッド(TM)5つの特徴

1.キズを早くきれいに治す
2.痛みをやわらげる
3.高い粘着力と、優れた防水性・防菌性で、お風呂やシャワーのときにも使えます
4.しなやかな貼り心地、しかも肌色半透明で目立たない
5.やけど(ただし軽度のやけど)にも使える

 

■キズの大きさに合わせてサイズを選びましょう

キズパワーパッド(TM)は、キズ口を一枚で密閉することによって効果を発揮します。 しっかりキズ口を密閉することができる、キズ口の大きさにあったキズパワーパッド(TM)を使用ください。

 

■キズパワーパッド(TM)って?

キズパワーパッドTMは貼るだけで自然治癒力を高め、キズを早く、痛みを少なく治し、そしてキズあとも残しにくいという、これまでになかったキズケア製品です。その秘密はハイドロコロイド素材。これまで病院などの医療機関で床ずれ・やけど・外傷の治療に使われてきたハイドロコロイド素材を、家庭向けキズケア製品として初めて応用。ハイドロコロイド素材の使用により、「キズをピッタリ覆って、キズ口に出てくる体液(滲出液)を保持した方が、キズは早くきれ いに治る」というキズケアの新しい考え方(“モイストヒーリング”)をキズパワーパッドTMは実現します。

皮ふが持つ自然治癒力を最大限に活かし、キズを早くきれいに治すキズパワーパッドTMは、これまでの「キズを保護する」ためだけの救急ばんそうこうではありません。「キズを早く治す」先進・救急医療用具へと進化した次世代のキズケア製品です。

キズパワーパッドTMは家庭向けキズケア製品として日本で初めて、「治癒の促進」「痛みの軽減」「湿潤環境の維持」を効能・効果として承認されています。

 

■キズパワーパッド(TM)の秘密

キズパワーパッドTMは二層構造。外側はバイ菌や水の侵入を防ぐポリウレタンフィルム。内側はハイドロコロイド素材でできています。ハイドロコロイド素材は、皮ふにぴったりくっつくための粘着剤と、水分を吸収・保護するハイドロコロイド粒子(親水性ポリマー)でできています。このハイドロコロイド粒子が、キズ口に出てくる体液を吸収してふくらみ、ゼリーのようなゲル状のクッションになります。

 

■効能・効果

切り傷、すり傷、さし傷、かき傷、靴ずれ等の創傷及び軽度の熱傷の「治癒の促進」、「痛みの軽減」、「湿潤環境の維持」、「保護」。

無意味な医療材料(当院では保険診療機関で創傷治療に使用されています問題材料は一切、使用しませんのでご安心ください。)

ソフラチュール

医療機関での創傷処置の実際研修医のころ、ソフラチュールという医療材料を傷へ直接当てて使用していた経験があります。

夏井先生のホームページには、その素材としては「コットン+無水ラノリン+白色ワセリン+硫酸フラジオマイシン」。コットンといえば綿、フラジオマイシンは抗菌剤、ワセリンはよく御存知のワセリンである。とご紹介されています。

さらには、唯一あまりおなじみでないのは「無水ラノリン」であるが、これは「ハーブを利用してクリームを 作ろう」なんていうサイトを覗くと、クリームの基材としてよく使われるものらしい。さらにしつこく「ラノリン」について調べてみたが、これは「羊毛を刈り 取ってウールに仕上げる際に副産物として回収されるウールグリースを精製したもの。融点40℃付近の淡黄色の蝋状物質で、高級アルコール及び高級脂肪酸の ワックスエステル」だそうである。と詳細に調査されています。

要するに、網目状にした綿に抗菌剤を含ませた軟膏基材を練りこんだもの、と考えていいようである。問題はこれが創治癒にとって有効なものか、という点だ。とも大きな疑問を投げかけられています。

もちろん、上記の「コットン+無水ラノリン+白色ワセリン+硫酸フラジオマイシン」でお判りのように、これはこのサイトで奨励している「創傷被覆材」ではなく、あの有害な「ガーゼ」とまったく変わりがない。従って皮膚欠損創には使うべきではない、というのが結論。

と厳しいご意見ですが、私もまったく同感でこれほどしっかりとソフラチュールの無意味さを明言していただいた夏井先生に感謝いたします。

ほとんどの医師がソフラチュールは有用と今でも考えているのではないでしょうか。

私の経験ではソフラチュールを貼ると傷が乾燥するだけでなく、創部とソフラチュールがしっかりとくっついてしまい、剥すときに大きな痛みを伴い出血するので傷がかえって悪化することを確信していたので不要と考えていたからです。

傷をいかに早くキレイに治すかをいつも考えている美容外科医にとって、ソフラチュールはガーゼ同様の傷の敵だったのです。

しかしなぜか、日本中の病院や医者の間では「傷がグジュグジュして困った時はとりあえずソフラチュール」という考えが蔓延していますし、常識的に使用されています。「ソフラチュール信仰」?

ソフラチュールの使用で感染が惹起される可能性が否定できません。 なぜならソフラチュールの細かい線維が創部への異物として残存する可能性があるからです。

いずれにしても美容外科専門医として当院では、絶対にソフラチュールは今後も使用しません。

ソ フラチュールの必要性に関しまして、一般皮膚外傷では新しい創傷治療を行えば感染のリスクもほとんどありませんので、創部の組織に絡みこむようなソフラチュールの感染予防の意味がわかりません。感染の可能性が低い場合、むやみに使用する必要はありませんし、使用することで確実に剥がすときには強い痛みと出血、創部組織のダメージを引き起こすと考えられます。

メーカーの説明書には抗生剤が含まれているため殺菌効果が期待できるとありますが、正常な創部の状態を保つ方がよほど感染予防になるため、ほくろ除去後、ソフラチュールは使用しません。