赤ちゃんは通常、生まれてすぐにはほくろはありません。ほくろが現れるのは生後1年程度経ってからと言われています。
ほくろは医学的に「色素性母斑」と呼ばれるもので、良性の母斑細胞の集まりです。母斑細胞がメラニン色素をもっているため、褐色から黒色の斑点として皮膚に現れます。実はほくろができる仕組みについては今のところよく分かっていません。大人になってからできるほくろは紫外線による後天的なもの、赤ちゃ んの頃にできるほくろは先天性なもので遺伝と関係しているといわれています。
色素細胞が増える良性のできもの(良性腫瘍)です。子供のときに生じるもの、大人になってから生じるものがあり、茶色や黒の小さなしみや隆起として体のあちこちにできます。
ほくろができたばかりのときは少し大きくなりますが、やがて成長がとまり多くは直径が6ミリ以下です。ただし、生まれつきのほくろや5歳以下で生じるほくろは大きくなることがありますし、とても大きなものもあります。大人でもまれに10ミリを超えるほくろができることも稀にあります。大人になってできたほくろが変化する場合や7ミリをこえるときは早めに皮膚科を受診しましょう。
- ほくろのサイズが大きい(直径5センチ以上)
- 生まれたばかりは小さいほくろだったのに、急激に大きくなってきた
- ほくろがいびつな形をしている、膨らんでいる
- ほくろから出血がある
- ほくろの境目がはっきりしない
以上のような状態が1つでも当てはまれば、メラノーマ(悪性黒色腫)などの皮膚癌などに悪性化する可能性があります。その場合は一度小児科か皮膚科に相談してしみましょう。
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